小学校のプール授業はいつから?持ち物・準備・注意点を解説

「水着、去年のままでいい? 」「プールカードって何を書くの?」 小学校のプール授業が近づくと、持ち物や体調管理に不安を感じる保護者も多いのではないでしょうか。 低学年では、顔に水をつけるのが苦手だったり、着替えに時間がかかったり、自分の体調不良をうまく伝えられなかったりと、保護者が気になる場面も少なくありません。 

さらに近年は、猛暑対策や感染症対策の影響で、実施方法やルールが学校ごとに変わるケースも増えています。 

この記事では、
・プール授業はいつ始まるのか
・必要な持ち物
・前日や当日の準備
・見落としがちな安全面の注意点
・見学や欠席の判断基準
まで、保護者向けに分かりやすく解説します。

安心してプールの季節を迎えるために、今のうちから少しずつ準備を始めていきましょう。

監修者:元教員 金島ちぐさ

小学校のプール授業はいつ始まる?時期と内容の目安

多くの小学校では6月中旬〜9月上旬がプール授業の実施時期です。梅雨明け後の7月上旬から夏休み前後に集中することが多く、地域によって大きな差があります。沖縄県では4〜5月に始まる学校もあれば、東北・北海道では7月以降にスタートするケースも珍しくありません。

文部科学省の学習指導要領では、水泳は「水泳運動系」として全学年の体育に位置づけられています。学年ごとの内容の目安は次の通りです。低学年(1・2年)は水に慣れる遊びやもぐる・浮く遊びが中心。中学年(3・4年)では浮く感覚や簡単な泳ぎを学び、高学年(5・6年)ではクロール・平泳ぎを本格的に習います。

水泳の実施形態は学校ごとに異なります。近年は、学校のプールではなく民間のスイミング施設を利用するケースも増えており、送迎方法や持ち物が変わる場合があります。

また、猛暑による熱中症対策のため、気温や暑さ指数(WBGT)の状況によっては授業が中止になることもあります。ラッシュガードの着用可否や、プール参加確認の方法も学校によってさまざまで、紙のプールカードだけでなく、アプリやオンライン連絡で管理する学校も増えています。

年度初めのお知らせや学校からの連絡を早めに確認し、各学校のルールを把握しておきましょう。

授業前に揃えておきたい持ち物チェックリスト

必ず必要になるのは水着・水泳帽・ゴーグル・プールバッグ・大判タオルの5点です。学校によっては、プールカードや健康観察カード、水泳参加確認アプリでの入力も必要になります。体温や体調の記入漏れがあると見学扱いになるケースも多いため、朝の確認を忘れないようにしましょう。 

水着は体にフィットするものを選ぶのがポイントです。ゆるすぎると泳ぎにくいだけでなく安全面でも問題があります。水泳帽は学校指定の色や素材がある場合が多いため事前確認を。

ゴーグルは顔に合ったものを試着して選ぶのがおすすめです。日本学校保健会の資料では、ゴーグルの装用を許可する学校が増えていると明記されており、目の充血やプール熱(咽頭結膜熱)の予防の観点からも積極的な活用が推奨されています。

プールバッグは、ビニール素材や防水性のあるものがおすすめです。メッシュ素材のバッグは通気性が良い反面、濡れた水着をそのまま入れると水が滴ってしまうことがあります。メッシュ素材を使う場合は、水着をビニール袋に入れてからバッグに入れると安心です。 また、タオルは体全体を包める大きめのものを選びましょう。

すべてのアイテムには油性ペンで記名をするのをおすすめします。特にゴーグルや帽子は紛失しやすいため、見やすい場所にしっかり書いておきましょう。ただし、ゴーグルのベルト部分が黒い場合などは名前が書けないこともあります。その場合は、防水性のお名前シールを活用するのもおすすめです。 

近年は、 ラッシュガードを許可している学校も増えています。 紫外線対策や肌の保護に役立つ一方で、色や形に指定がある場合もあるため、購入前に学校へ確認しておきましょう。 

授業前日・当日の準備と声かけのコツ

前日の夜にやっておきたいことは3つです。

まず持ち物の準備。水着・タオル・ゴーグルをプールバッグにまとめておきましょう。翌朝の慌ただしい時間に探し回らないよう、前日夜に完了させるのが鉄則です。

次に爪切り。水中では長い爪が引っかかってケガにつながることがあります。学校の安全指導で爪の長さをチェックされることも多いため、プール前日は必ず確認しておきましょう。

最後に体調確認。発熱・下痢・皮膚の異常がないかを見ておきます。少しでも気になる症状があれば、翌朝の様子を見て無理をさせない判断も大切です。

当日の朝は食事のタイミングに注意が必要です。直前の食事は体調不良を招くため、授業の1〜2時間前には食事を終えておくのが安心です。声かけは「プール楽しみだね!」といったポジティブな言葉を心がけ、プレッシャーをかけないようにしましょう。

見落としがちな注意点と安全面の基礎知識

プール授業では、水着やタオルの準備だけでなく、体調管理や身だしなみの確認も大切です。特に低学年では、「泳げるかどうか」よりも、“ちゃんと参加できるか”に不安を感じる保護者も少なくありません。

まず確認しておきたいのが髪型です。髪が長い子は、泳いでいる最中に顔にかかったり、視界を遮ったりしないよう、しっかり結んでおきましょう。水泳帽に髪を入れやすいよう、低めの位置でまとめると着替えもしやすくなります。

また、朝の検温や体調確認も重要です。水の中では体力を消耗しやすく、少しの体調不良でも気分が悪くなることがあります。「少しだるい」「昨夜あまり眠れていない」といった小さな変化にも注意しましょう。

耳のトラブルにも気をつけたいところです。耳に水が入ることを怖がる子も多く、過去に中耳炎を繰り返している場合は、事前に医師へ相談しておくと安心です。

低学年では、着替えそのものに不安を感じるケースもあります。「一人で着替えられるかな」「みんなの前で恥ずかしい」と感じる子も少なくありません。特に初めてのプール授業では、“泳ぐこと”より“環境に慣れること”が大きなハードルになる場合があります。

「ちゃんとできるかな?」という不安を和らげるためには、「全部できなくても大丈夫だよ」「困ったら先生に言えばいいよ」と安心できる声かけをしておくことも大切です。

プール授業を見学・欠席した方がいいケース 

発熱・嘔吐・下痢がある場合は欠席が基本です。皮膚疾患についても注意が必要で、とびひ(伝染性膿痂疹)は「プールや水泳は治るまで禁止」と明記されています。水イボ(伝染性軟属腫)は直接の接触で感染が広がるリスクがあるため、専門医に相談のうえ判断しましょう。

プール熱(咽頭結膜熱)は学校保健安全法施行規則で第二種感染症に定められており、主な症状が消えてから2日経過するまで出席停止となります。

熱中症にも注意が必要です。文部科学省は毎年、学校での熱中症事故防止の通知を発出しており、暑さ指数(WBGT)31℃以上は原則として運動中止が目安とされています。「水の中にいるから大丈夫」と思いがちですが、水温がぬるい場合は体内の熱が逃げにくく、水中でも熱中症が起こり得ることを覚えておきましょう。

家庭でできる対策・サポート5選

お風呂で顔をつける練習:「3秒つけられた!」と成功を一緒に喜ぶだけで十分です。ゲーム感覚で毎日少しずつ慣らすことが本番での自信につながります。

シャワーを頭から浴びる練習:プール授業ではシャワーが必須です。顔に水がかかることへの抵抗感を、日常のお風呂の中で少しずつ和らげておきましょう。

規則正しい生活と水分補給の習慣化文部科学省の熱中症予防の原則でも「暑さに徐々に慣らしていくこと」が挙げられています。早寝早起き・朝ごはんの習慣と、こまめな水分補給を日常から意識させておきましょう。

市区町村の公営プールへ行く:授業前に一度プールに慣れておくだけで、知らない場所への不安が大きく減ります。親子で楽しむことで「水は楽しいもの」という前向きな記憶をつくれます。

夏の短期水泳講習の活用:多くのスイミングスクールで夏前に特訓コースや1日体験が開催されます。顔つけ・浮く・けのびといった基礎を事前に体験しておくと、学校のプールに余裕を持って臨めます。

まとめ

・プール授業は6月〜7月が中心。水着・帽子・ゴーグルの準備と記名は早めに済ませておく

・とびひ・水イボ・プール熱など体調や皮膚に異常があるときは、無理をさせず専門医に相談する

・水泳が苦手な子には焦らず、お風呂での練習や公営プール体験で小さな成功体験を積み重ねていく

準備が整っていると、子どもも保護者も安心してプールの季節を迎えられます。持ち物・体調・声かけ、この3つを意識するだけで、お子さんのプール授業は大きく変わります。

今年の夏、笑顔でプールから帰ってくるわが子の姿を楽しみに、できることから一つずつ始めてみてください。

アバター画像

金島ちぐさ

元教員

国立大学の学校教育学部にて、小学校教員と中高音楽教員の免許を取得。卒業後は小学校の正教員として勤務。結婚を機に退職し、現在は小学生2人を育てながら教育・子育てに関する情報を発信している。

特集記事

CONTACT

会社についての

お問い合わせはこちら