子どもの夏休みを安全に過ごすためのポイント。夏休み明けがつらくならない過ごし方とは

もうすぐ夏休み。子どもにとっては楽しみな季節ですが、その一方で、生活リズムが崩れたり、 一人で行動する時間が増えたりする時期でもあります 。

長い夏休みを安心して過ごすためには、「勉強を頑張る」「たくさん遊ぶ」だけでなく、家庭でのルールを決めたり、安全対策を整えたりすることも大切です。特に近年は、スマートフォンやSNSの利用、熱中症対策、防犯対策など、保護者が事前に準備しておきたいことが増えています。 

この記事では、夏休みを楽しく安全に過ごすために子どもと決めておきたいルールと、保護者ができる安全対策について解説します。

執筆 元教員 金島ちぐさ

子どもと一緒に決めたい、夏休みを楽しく安全に過ごすためのルール

夏休みを迎えるにあたって、親子間でのルールを決めておきましょう。友だちと遊ぶことが多い場合は、ルールは家庭によって違うことも伝えると、トラブルを未然に防ぐことができます。

就寝・起床時間はいつも通りに

夏休み中に特に意識したいのが、 生活リズムを崩さないことです。朝起きる時間は、学校がある日と同じくらいにするのが理想。少し遅く起きる場合でも 、学校がある日の起床時間+30分程度までにとどめることがおすすめです。 

起床時間が1時間以上遅くなると、夏休み明けの起床が辛くなります。また、その分就寝時間が遅くなることにもつながり、生活リズムを戻すのが大変になってしまいますので注意してください。

学習時間を決めておく

1日の中で、いつ、どのくらい学習に取り組むのかを決めておきます。学校での授業がない分、いつもよりは長めに学習時間を取りたいですね。小学生に必要な勉強時間については諸説ありますが、 普段宿題に取り組んでいる時間を目安に、無理のない範囲で学習時間を確保できるとよいでしょう。 

ただし、 子どもが一度に集中できる時間はそれほど長くありません 。低学年であれば10~15分、高学年でも30分ほどで、勉強への集中力を失ってしまいます。そのため、「午前に15分、午後に15分」「漢字を20分、読書を15分」 など、1日の学習時間を 2~3回に分けて取り組むのがおすすめです。短い時間でも毎日続けることで、学習習慣の維持につながります。 

ゲームやインターネットの使用時間を決める

夏休み中は、ゲームやインターネットに触れる時間が増えやすくなります 。ゲームは今や友だちとのコミュニケーションツールですし、小学生でスマホを持つ子も増えました。完全に排除するというよりは、幼いうちから上手な付き合い方を学んでいく方がよいでしょう。

1日中ダラダラとゲームやスマホ、動画サイトなどを見ることがないように、「1日1時間」「10時~12時の間だけにする」「18時以降は使わない」など、生活スタイルに合ったルールを決めておくことが大切です。

SNSにはトラブルや性被害の危険が

スマホの普及にあわせて、SNSによるトラブルや性被害の問題にも注意が必要です。

夏休み中は、子どもたち同士が顔を合わせづらく、小さなトラブルを引きずりやすいタイミング。いつもなら学校で直接話すことで誤解が解けたり、いつの間にか仲直りしていたりするような小さなトラブルも、根深い問題になってしまうことがあります。子どものスマホやSNSの利用状況 についてはよく見守るようにしましょう。

また、SNSを通じた性被害の危険もあります。子ども自身が危険に気付かないうちに被害に巻き込まれてしまうこともあるため 、SNSで写真を送ったり名前や住所等を教えたりしないよう、改めて話し合っておいてくださいね。

出かけるときは行き先や帰宅時間を伝える

子ども同士で遊ぶために出かける際には、「誰と、どこで、何をするのか、何時に帰るのか」を伝えることをルールにしましょう。両親が仕事等で不在の場合はLINE等を通じて伝え、きちんと戸締りをして出かける習慣を身に付けたいですね。

保護者ができる、夏休みの子どもの安全対策

子どもの安全を守るには子ども自身の行動がもちろん大切ですが、保護者ができることも多くあります。夏休みを楽しく過ごす子どもを守れるように、できる対策は万全にしておきましょう。

スマホのフィルタリング機能を設定する

子どもにスマホを持たせている場合は、必ずフィルタリング機能を活用しましょう。親のおさがりのスマホを持たせていたり、WiFi環境下のみで利用している場合は、フィルタリング設定が有効になっていないことがあります 。あとから制限を追加すると子どもの抵抗感も大きいため、初めの段階できちんと制限をかけておくことがポイントです。

また、各SNSには利用に関する推奨年齢が設定されています。推奨年齢に達するまでは利用しないのも、有効な方法です。

防犯ブザーは、普段使いのカバンにつける

ランドセルにつけている防犯ブザーは、夏休みの間は普段使いのカバンに付け替えておきましょう。遊びに行くときのリュックや習い事のカバンなど、よく持ち歩くカバンに付けておくことで防犯効果が期待できます。

「子ども110番の家」や、助けを求められるお店、交番などの場所も確認が必要です。通学路とは別の行動範囲で過ごすことになるので、改めて防犯意識を高めておきましょう。

見守りサービスを活用して 子どもの安全確認を

夏休みは両親と離れて過ごす時間が長くなりそうなら、見守りGPSや見守りサービスを活用し、 子どもの安全確認ができるようにしておくと安心です。

見守りアプリ「SASENAI」は、子どもの位置情報だけでなく、家族との連絡や緊急時の通知、地域の安全情報の共有などを、ひとつのアプリで利用できる家族向け見守りサービスです。子どもだけでなく、保護者や祖父母など家族みんなで見守れる仕組みを目指して開発が進められています。 

水筒やスポーツドリンク、帽子などのお出かけグッズを用意する

夏休みの外出は暑さも心配です。子どもだけで公園等へ出かける可能性がある場合は、玄関にあらかじめ「お出かけグッズ」を準備しておくことで、持ち忘れの可能性を下げることができます。水筒と帽子はもちろんのこと、スポーツドリンク、塩分補給タブレット、冷感タオルなど、必要に応じて準備しましょう。

最近は子ども用の空調服など、子ども向けの暑さ対策グッズも増えているため、必要に応じて活用するのもよいでしょう 。


まとめ

・夏休みが始まる前に家庭でのルールを決めておく

・体の安全と心の安全の両方に配慮する

・フィルタリング機能や見守りサービスを活用して、子どもの安全を守ろう

共働き家庭も、そうでない家庭も、夏休みは子どもの単独行動が増える傾向にあります。長い夏休みをずっと家や学童で過ごすのも、子どもにとってストレスにつながってしまうことも。家庭でのルールをしっかり決めて、子どもが安心して楽しい夏休みを過ごせる環境を整えていきましょう。

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金島ちぐさ

元教員

国立大学の学校教育学部にて、小学校教員と中高音楽教員の免許を取得。卒業後は小学校の正教員として勤務。結婚を機に退職し、現在は小学生2人を育てながら教育・子育てに関する情報を発信している。

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