
勉強も遊びも!夏休みを有意義に過ごすためのポイントとおすすめの過ごし方
保護者にとっては少し気が重くなってしまう夏休み。長期間子どもと過ごすとなると、何をして過ごせばいいのか悩んだり、小言が増えてしまったりすることもあるかもしれません。
今回は、夏休みを有意義に過ごすためのポイントと、おすすめの過ごし方についてご紹介します。
執筆 元教員 金島ちぐさ
目次
夏休みを有意義に過ごすためのポイント

夏休みを有意義に過ごすためには、生活にメリハリをつけることがポイントです。基本的な生活の決まりや宿題の計画を立てておき、「お楽しみ」になるような小さなイベントも用意できるといいですね。
生活の決まりやルールを決める
夏休みだからといって夜更かしをしたり、日中ずっとゲームをして過ごしたりするのはよくないですよね。夏休みが始まる前に、夏休みの過ごし方についての決まりやルールを作りましょう。起きる時間や寝る時間、勉強・ゲームの時間、帰宅時間や家のお手伝いなど、、親子で相談して決めてください。決めたルールは紙に書き、目に入る場所に貼っておくのがおすすめです。
宿題の計画を立てておく
夏休みの宿題は、やはり計画を立てて取り組むことが肝心です。最近は学校からパソコンやタブレットを持ち帰り、オンラインで取り組む宿題も増えてきました。紙のドリルと違って、宿題がどれくらい進んでいるのか、あとどれくらい残っているのかが視覚的に分かりづらい可能性もあります。やり残しがないように、保護者もフォローしていきましょう。
やりたいことをリスト化してみよう!
プールに行きたい!おじいちゃんの家に行きたい!ケーキを焼いてみたい!など、夏休み中にやりたいことをリスト化してみるのがおすすめです。大きなイベント事ではなくてもいいですし、未達成のものは来年の夏休みに持ち越してもOK。長い夏休みの中だるみを防ぐ、ちょっとしたお楽しみにするといいですよ。
【外出編】夏休みの日中におすすめの過ごし方

仕事等で子どもの日中の過ごし方が心配な場合は、長期休暇のみ学童保育を利用するのもひとつの方法です。短期利用が可能な学童であれば夏休み前に案内が届くはずですので、忘れずにチェックしてくださいね。
児童館や図書館で過ごす
身近な場所で過ごしやすいのは、やはり児童館や図書館です。クラスメイトと約束して遊ぶこともでき、大人の目もあるところが安心。公園で遊ぶのもいいのですが、夏休みの酷暑の中、長時間外で活動するのは心配になってしまいますよね。その点児童館や図書館であれば空調も効いていますし、場所によっては公園も併設されているので、外遊びと中遊びの両方を楽しむことが可能です。
科学館、博物館、美術館などへ行く
家族でお出かけする場合も、動物園や遊園地は暑くて気が重いと感じる方が多いのではないでしょうか。小学生なら、科学館や博物館、美術館などの屋内施設も良い選択肢です。夏休み期間中は子ども向けの特別展やワークショップ、体験活動などのプログラムが用意されていることが多いので、ぜひ一度調べてみてください。
スポーツ観戦をする
比較的時間にゆとりがある夏休みは、スポーツ観戦に行ってみるのもおすすめです。野球、サッカーを始め、バレーボール、バスケットボールなど、子どもの観戦を歓迎してくれるスポーツはたくさんあります。子どもがスポーツに興味をもつきっかけになるかもしれません。暑さ対策も忘れずに、観戦計画を立てましょう。
地域の子ども講座に申し込む
児童館や公民館によっては、夏休み限定の子ども講座を用意してくれています。わたしの住む地域では料理教室やお菓子教室、工作や絵画、将棋、卓球まで、本当にさまざまな子ども講座が開かれ、毎年子どもが興味のあるものに参加しています。学校から案内プリントが配られることもありますが、自分で調べないと分からない情報もあるので、ぜひお近くの児童館・公民館へ問い合わせてみてください。
プールや水遊びを楽しむ
夏らしさを楽しみたいなら、やはりプールや水遊びがおすすめです。庭や広めのベランダがあれば家でも遊べますし、子どもが未就学児~小学校低学年であれば、お風呂に浅くぬるま湯を張ってプール代わりにしてもじゅうぶん楽しめます。水慣れしていない、泳ぐことに不安があるという子どもは、スイミングスクールで夏季短期教室を開いている場合がありますので要チェックです。
サマーキャンプにチャレンジする
近年、子ども向けのサマーキャンプの人気が高まっています。スキー場等にあるキャンプ場主催のものや、NPO法人主催のもの、ボーイスカウト主催のものまで、様々な団体がサマーキャンプに取り組んでいます。内容も、テントで寝泊まりするいわゆる「キャンプ」メインのものばかりでなく、外国人講師を招いたイングリッシュキャンプ、プログラミングが学べるゲーミングキャンプ、無人島で行うサバイバルキャンプなどさまざま。日帰りできるものや、2週間宿泊するもの、送迎付きのものまで、家庭の都合や子どもの性格に合わせたサマーキャンプを選べます。
【おうち編】夏休みを家で楽しく過ごすアイデア

暑いこともあり、なかなか家から出づらいのが夏休み。家にいながら楽しく有意義な夏休みを過ごすためのアイデアもご紹介します。
料理やお菓子作りに挑戦する
料理やお菓子作りは、家で過ごしたい日の活動におすすめ。特にお菓子作りは子どもが興味をもつことも多く、きっと楽しんでくれるはずです。お菓子作りが苦手なパパ・ママにおすすめなのがゼリー作り。ゼラチンを水に溶かしてレンジで温め、お好みのジュースと混ぜるだけで完成します。フルーツの缶詰を入れれば食べ応えが出ますし、涼し気な見た目が夏にぴったりです。
裁縫や工作に取り組む
時間をかけてコツコツ取り組むなら、裁縫や工作などの手作りがおすすめです。工作は低学年の子どもから、裁縫であれば中学年以上の子どもから取り組めます。ほかにも、編み物、ジグソーパズル、プラモデル、ペーパークラフトなど、まとまった時間が必要な活動は長期休暇にこそチャレンジしてみたいですね。時間をかけた作品が完成する喜びは、よい夏の思い出になると思います。
短期間や単発のオンライン講座に申し込む
近年、オンラインの習い事が増えてきています。家庭教師や英会話、そろばん、プログラミングなど、コロナ禍のタイミングで種類も幅広くなりました。なかにはダンスやピアノ、バレエといった実技系の習い事も。夏休み期間で集中的に取り組むのもいいですし、今後始めたい習い事の体験授業を受けてみるのもいいですね。
まとめ
・まずは生活の決まりや宿題の取り組み方を決める
・やりたいことをリスト化して楽しみを作る
・それぞれの性格や環境に合わせた夏休み計画を
宿題の日、お出かけの日、家で遊ぶ、のんびりする日など、メリハリをつけた過ごし方で、子どもも保護者も充実した夏休みを迎えられますように。毎日頑張らなくて大丈夫!お父さん、お母さんも休憩しながら、暑い夏を元気に乗り切ってくださいね。

金島ちぐさ
元教員
国立大学の学校教育学部にて、小学校教員と中高音楽教員の免許を取得。卒業後は小学校の正教員として勤務。結婚を機に退職し、現在は小学生2人を育てながら教育・子育てに関する情報を発信している。