小学校入学式の流れとマナー。あると役立つ持ち物もご紹介

ワクワクドキドキの入学式。子どもはもちろん、親も緊張しますよね。しっかり準備を整えれば、当日のバタバタも少なくなります。

そこで今回は入学式当日の流れや、服装についてのマナーなどを解説します。あると役立つ持ち物もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

執筆 元教員 金島ちぐさ

小学校入学式、1日の流れ

入学式当日の流れについて、朝から順に解説します。入学式の日は子どもだけでなく、大人も身支度やヘアセットが必要なので、余裕をもって準備を始めてくださいね。

子どもと一緒に登校

朝は子どもと一緒に学校へ行きます。入学式の日は、登校班での登校はありません。校門前や児童玄関前、体育館前などに入学式の立て看板があると思いますので、早めに行って写真撮影をしましょう。帰りに撮ってもいいのですが、荷物が増えているので大変です。子どもも疲れてぐずるかもしれませんので、朝一番に撮影をすませるのがおすすめです。

子どもは教室へ、保護者は体育館へ移動

靴箱付近でクラスが発表されていますので確認し、ここで一旦子どもとは別れます。子どもは一度教室へ入り、クラス全員がそろうのを待ちます。教室から体育館への移動は、6年生が引率してくれるケースが多いでしょう。6年生に手を引かれながら入場してくる1年生が、とても可愛らしいですよ。

保護者は直接体育館へ向かい、席順が決まっていない場合は席取りをして、入学式の開会を待ちます。

入学式後はクラスごとの写真撮影

入学式が終わったら、そのまま体育館で写真撮影があります。クラスごとに撮影するケースが多いですが、人数が少ない場合は全員まとめて撮ることもあります。また、保護者も一緒に写りますので、そのつもりでいましょう。

教室へ移動し、担任の話を聞く

写真撮影が終わったクラスから教室へ移動し、改めて担任から自己紹介があります。この日はまだ子ども同士の自己紹介はなく、先生に名前を呼んでもらったときに返事をする程度でしょう。そのあとは、教科書や進級祝い品等を受け取ります。万が一、名前の読みが間違っていたり、配布物の漢字が間違っていたりした場合は、必ず先生に伝えるようにしてくださいね。

親子で下校

入学式の日は午前中で解散となります。教科書や配布物をランドセル等にまとめたら、親子で下校します。疲れきってぐったりしている子もいれば、友だちと公園で遊びたがる子もいるなど、さまざまです。保護者としては、クラスに数人、情報交換ができる相手がいると、安心して学校生活をスタートできるかもしれません。

小学校入学式の服装とマナー

入学式当日の服装やマナーについて、押さえておきたいポイントを解説します。大きなポイントを押さえていれば、あまり細かなことで不安になる必要はありません。それでも心配な場合は、周りの保護者や先輩パパママに相談しながら進めてくださいね。

子どもの服装は?

制服がある小学校の場合は問題ありませんが、私服登校の場合は子ども用のフォーマルを用意する必要があります。男の子の場合はブレザースタイルやセットアップのスーツ、女の子の場合はワンピーススタイルをよく見かけます。女の子は明るい色味のワンピースを着ても大丈夫ですが、その場合は上から暗い色味のボレロ等を羽織った方が、入学式の厳かな雰囲気になじむと思います。

親の服装は?

父親はビジネススーツで問題ありません。シンプルかつ派手すぎないネクタイを選びましょう。

母親はパンツスーツ、ワンピースにジャケットの組み合わせや、地域によっては和装で来られる方もいらっしゃいます。入学式といえばベージュやライトグレーのような明るい色味をイメージされるかもしれませんが、最近はネイビーやブラックを着られる方も増えてきました。コサージュやパールなどで華やかさを取り入れれば大丈夫です。ただ、子どもより目立つ服装をしたり、凝ったヘアセットにしたりするのは避けてくださいね。

式中はもちろん、式の前後も静かに

保育所や幼稚園でのママ友・パパ友がいると、つい喋りすぎてしまう方がおられます。式中はもちろんですが、式の前は子どもたちが入学式に向けて心の準備をしている時間。ざわざわとした雰囲気にならないよう、ママとパパが協力して静かに待ってあげてください。式後も、先生から案内がありますから、聞き逃さないようにしてくださいね。

撮影はマナーを守って

子どもたちは緊張しながらも一生懸命式に臨んでいます。そのため、撮影のために立ち上がったり、カメラ目線を求めて声をかけたりすると、集中が途切れたり、不安を感じてしまうこともあります。子どもの晴れ姿をなんとかカメラに収めたい気持ちは分かりますが、撮影はマナーを守って行いましょう。例えば、式中に立ち上がっての撮影や、カメラ目線を求めて子どもへ声をかけるといった行為はNGです。子どもが安心して過ごせるよう、見守る気持ちを大切にしましょう。また、他のお子さんが映った写真はもちろんのこと、式中に撮った写真や動画をSNSにアップすることで小学校が特定されてしまうなどの危険もありますので投稿するのは避けましょう。

入学式当日にあると助かる持ち物

入学許可証や上履きなど、基本的な持ち物は学校からのお知らせに書かれているはずですので、確認してくださいね。今回はそれ以外の、あると助かるお役立ちアイテムをご紹介します。

下靴を入れる袋

体育館は上履き(スリッパ)が必要ですから、下靴は脱ぎます。特に児童数が多い小学校では、親の下靴を並べて置くスペースがないため、自分で体育館へ持って入るシステムになっていることがあります。下靴を入れるためのビニール袋を持っていれば慌てません。

筆記用具

基本的には入学式で筆記用具を使う場面はないのですが、先生からの配布資料に抜けや間違いがあったときに、さっと書けると便利です。わたし自身、教室で先生の言葉をメモしたいのに筆記用具を持っておらず、子どもの筆箱からピカピカの新しいえんぴつを拝借した記憶が…笑。こうならないためにも、親の鞄にペンを1本入れておいてくださいね。

エコバッグ

入学式の日は、子どものランドセルにもらった教科書を入れて帰ります。学校によるのですが、記名のために、絵具セットや鍵盤ハーモニカ、さんすうセット等も持ち帰るケースがあります。子どもの手提げバッグにはとても収まりませんから、大きめのエコバッグを持って行くと安心です。

防寒グッズ

入学式があるのは、年によって暖かかったり寒かったりする、難しい季節です。天気予報をチェックして寒くなりそうなら、ひざ掛けや厚めの靴下など、防寒グッズを用意するのがおすすめです。近年は感染症対策のため、体育館の窓を開けたまま入学式を行うケースも増えているので用心してください。

水筒

意外と忘れがちなのが、親の飲み物です。春先とはいえ何時間もかかる行事ですから、少し飲み物があった方がいいでしょう。空気の乾燥が気になる方は、飴もおすすめです。

まとめ

以上、小学校の入学式についてご紹介しました。特に服装については、早めの準備が安心です。親の服に傷みがないか、今の体型に合っているかなど、事前に一度袖を通して確認したいですね。

落ち着いて入学式当日を迎えられるように、親子で楽しく準備を進めてください。

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金島ちぐさ

元教員

国立大学の学校教育学部にて、小学校教員と中高音楽教員の免許を取得。卒業後は小学校の正教員として勤務。結婚を機に退職し、現在は小学生2人を育てながら教育・子育てに関する情報を発信している。

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