【小学生の進級準備】今からできる勉強面・生活面のチェックポイント

小学生の進級を前に、「今のうちに何を確認しておけばいい?」と悩む保護者の方も多いのではないでしょうか。子どもたちも進級を前に、ワクワクしたりそわそわしたりしてくる時期です。

この記事では、進級まで残りわずかの今だからこそ確認したい、小学生向けの勉強・生活チェックポイントを分かりやすくまとめています。

執筆 元教員 金島ちぐさ

進級に向けた勉強面のチェックポイント

小学生の進級に向けた勉強は復習がメイン。学校でも1年のまとめを行いますが、全ての内容を網羅するのは難しいもの。苦手な教科や分野については、家庭でのフォローが必要です。

各教科、各単元の基本問題が解けるか

進級前の勉強で一番大切にしたいのが復習です。文章題や発展問題も含めてすべて解けると理想ですが、それはなかなか難しいですよね。まずは各教科・各単元の基本問題が解けるようにしておくことを目標にしましょう

特に算数は、前の学年の理解が次の学年につながる「積み上げ型」の教科です。今の学年で習った計算方法を習得しておく必要があります。かけ算が不安だとわり算でつまずき、分数が不安だと割合でつまずいてしまいます。つまずきが重なると苦手意識が強くなり、勉強への意欲が下がってしまうことも。もし苦手な教科や単元があるなら、今学年のうちに基本問題だけでも解けるようにしておきたいですね。

漢字が覚えられているか

漢字は「今の学年で習う分を、その学年のうちに覚える」ことが大切です。得意不得意の差が出やすい漢字も、進級前にしっかり押さえておきたいポイントです。

小学生は、1年生で80字、2年生で160字、3年生以上は毎年200字前後の漢字を習います。3年生以上は漢字を組み合わせて熟語として使ったり、一つの漢字でさまざまな読みを習ったりするので、苦手なままにしておくと分からない漢字がどんどん増えていってしまいます。分からない漢字が増えてしまうと追いつくのが大変なので、学年ごとにしっかりとマスターしていくようにしましょう。

家庭での学習習慣が身に付いているか

宿題など、家庭での学習習慣がきちんと身に付いているか、今一度チェックしてみましょう。「机に向かっているか」だけでなく、「どんな取り組み方をしているか」も見てみることが大切です。真面目に取り組んでいる様子に見えても、実は計算ドリルで答えを写していたり、音読をサボったりしていることがあります。ある程度は、上手に手を抜くことも「生きる知恵」と言えるかもしれませんが、そのせいで勉強についていけなくなってしまうのはもったいないですよね。出された宿題にはていねいに取り組むようにしましょう。

家庭ならではの学習方法を見つけるのも◎

漢字ノートや計算ドリルなど、学校から出される宿題が苦手な子どももいます。そんなときは、家庭学習ならではの方法を見つけるのもひとつの方法です。インターネット上で無料配布されている計算プリントや、1日5分で取り組める市販のドリルなど、宿題にプラスして家庭学習を始めるのもいいですね。

また、進研ゼミやスマイルドリルなどのタブレット型の通信教材は、「紙の学習が苦手」「勉強へのハードルが高い」子どもに合う場合もあります。スマホやタブレットで遊べる算数アプリもさまざま開発されていますので、どうしても紙での学習が苦手な場合は、チェックしてみてはいかがでしょうか。

余裕があれば新学年の予習を

今の学年の内容がしっかり理解できているようであれば、新学年の予習をするのもおすすめです。

漢字は、先取りすることへのマイナス面がないため、まず取り組みたいところ。ことわざや四字熟語、熟語や慣用句もたくさん身に付けてOK。語彙力を増やすことで、その先の国語の学習が楽しくなります。

一方で、算数の先取り学習には注意が必要です。公式を表面的に覚えて計算ができるようになったとしても、「なぜその公式になるのか?」「なぜその方法で解くのか?」といった部分が分かっていないと、本質的な理解につながりません。また、「解き方が分かっているから」と授業をおろそかにしてしまう可能性もあるため、注意しましょう。

進級に向けた生活面のチェックポイント

生活面については基本的なものばかりですが、いつの間にか乱れてしまっている部分があるかもしれません。進級・新学期を気持ちよく迎えるために、今一度振り返ってみましょう。

「早寝早起き朝ごはん」ができているか

進級前にまず見直したいのが、生活リズムです。文部科学省が推進している「早寝早起き朝ごはん」国民運動をご存じでしょうか。

生活習慣が乱れると、

・勉強に集中しづらくなる

・体力や気力が落ちやすくなる

といった影響が出やすくなります。

小学生に必要とされる睡眠時間は、9~12時間。例えば、朝6時半に起きる場合は、遅くとも夜22時半には眠れるよう、22時頃には布団に入るのが理想です。ただ、必要な睡眠時間には個人差があるため、日中元気に活動するためには何時間の睡眠が必要なのか、子どもと一緒に探ってみましょう。

また、朝ごはんを食べる習慣もとても大切です。朝食を欠かさずとっている子どもの方が、学力調査や体力テストで良い結果を出しているという調査もあり、朝食と学力・体力の関係が注目されています。

子どもたちの生活リズム向上のためにも、ぜひ「早寝早起き朝ごはん」に取り組んでくださいね。

準備や整理整頓ができているか

翌日の学校の準備や、身の周りの整理整頓ができているか、ときどき確認しておきましょう。わたしも子どものことを言えないな、と思うのですが、つい整理整頓を後回しにしてしまって机周りが乱雑になってしまうことが多々あります。常にピカピカでなくても、週に一度は整理整頓の時間を作って「リセット」できるといいですね。

その都度片づけるのが苦手な場合は、「とりあえずボックス」を作り、収納に困った物の仮置き場にする方法もおすすめです。とりあえずボックスがいっぱいになったら、

・捨てるもの処分する

・残すものは置き場所を決める

といった形で、まとめて整理しましょう。

ゲームのやりすぎ、スマホの触りすぎになっていないか

ゲームやスマホを長時間使いすぎると、生活習慣の乱れや、心身の健康を害してしまったりします。

スマホやタブレットは勉強に使う機会もあるので、「○時間まで」と一律に時間で区切ることは難しいかもしれませんが、家庭内でのルールを設けるようにしましょう。あわせて、SNSとの付き合い方や、ネットリテラシーについてもこの機会に親子で学んでおくと安心です。

進級に不安を感じていないか、心のケアにも気を配って

進級を控える時期になると、学校では「○年生になるために」という学級指導があると思います。こういった声かけにより、はりきって取り組めるようになるタイプの子どもがいる一方、「これができていないんじゃないか」「ここが足りていないんじゃないか」と不安になってしまうタイプの子どももいます。

進級に対して不安を一人で抱え込んでいないか、プレッシャーを感じすぎていないか、心のケアにも気を配る必要があります。


まとめ

・勉強は苦手な教科や分野の復習を中心に

・家庭学習の習慣を身に付けよう

・早寝早起きや整理整頓ができているか、確認してみて

3学期はあっという間に終わってしまいます。進級に向けて、今できることから無理なく始めていくことが大切です。新学期を気持ちよく迎えられるよう、親子で一緒に準備を進めていきたいですね。 

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金島ちぐさ

元教員

国立大学の学校教育学部にて、小学校教員と中高音楽教員の免許を取得。卒業後は小学校の正教員として勤務。結婚を機に退職し、現在は小学生2人を育てながら教育・子育てに関する情報を発信している。

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