
GW前に見直したい!子どもの通学で親が確認すべき5つのこと
新学期が始まり、少しずつ学校生活にも慣れてきた頃。ほっとしたのも束の間、もうすぐゴールデンウィークを迎えます。
この時期は、生活リズムが崩れやすく、通学や外出時の事故・トラブルが起きやすいタイミングでもあります。
特に連休明けは、気の緩みや環境の変化から、思わぬリスクが生まれることも。
今のうちに見直しておきたい「通学の安全ポイント」を改めて確認しておきましょう。
監修者:元教員 金島ちぐさ
目次
1.通学路を一緒に歩いて確認する

ゴールデンウィーク前後は、生活リズムの変化や気の緩みから、通学中の事故やトラブルが起きやすい時期です。だからこそ、このタイミングで改めて通学路を見直すことがとても大切です。
大人にとっては普段見慣れている道でも、子どもの目線では気づきにくい危険がたくさんあります。そのため、できれば登校時間と同じ時間帯に歩いてみることをおすすめします。実際の通学時間に歩くことで、車の量や人通りなど、普段とは違う様子が見えてくることがあります。
特に次のような場所は、親子で一緒に確認しておきましょう。
・交通量の多い道路
横断歩道を渡る際「青になったら右左をみる」というのは小さなお子さんも良く理解して実践できていますが、大切なのは「車が止まっている(来ないか)」です。子どもは車が進むか止まるかを予測するのが難しいため「運転手さんの顔をみて止まっているか確かめよう」という方法も効果的です。
・見通しの悪い交差点や曲がり角
建物や塀、駐車している車などで視界が遮られている場所は、車や自転車が急に現れることがありますが子どもにとって見通しが悪い場所がどこか分かりづらいため、大人が危ない場所をチェックし、一緒にそこを確認。「曲がり角では一度止まる」など具体的な行動も合わせて伝えておくことが効果的です。
・人通りが少ない・多い場所
人気の少ない道や公園の近くなどは、防犯面でも注意が必要ですが、大切なことは周りから見えやすいか、そして入りやすい状態かどうか。なので、人が多すぎる場所も見えづらいためリスクがあります。通学路にそういった場所があればそういう場所で「もし不安なことがあったらどうするか」も一緒に話しておくと安心です。
・工事現場や道路の変化
工事中の場所は通りにくくなっていたり、重機やトラックの出入りがあることもあります。時期によって街の環境は変わることもあるため、改めて確認しておきましょう。
子どもは、大人が思う以上に危険に気づきにくいものです。
そのため、ただ歩くだけでなく、「ここは車が多いから気をつけようね」「この角は見えにくいから一度止まろうね」など、具体的に声をかけながら歩くことが大切です。
実際に一緒に歩いて確認することで、子ども自身も「どこに気をつければいいのか」を理解しやすくなります。こうしたタイミングで一度通学路を見直しておくと、毎日の通学もより安心につながります。
2.寄り道のルールを決めておく

通学中のトラブルの多くは、ちょっとした寄り道から起こります。
子どもにとっては「少しだけ」という感覚でも、その行動が思わぬ事故やトラブルにつながることがあります。
例えば公園で遊んでしまったり、友達と違う道を通ってしまったりすることがあります。
子どもにとってはどれも悪気のない行動ですが、通学中は安全が最優先です。
そのため、家庭であらかじめ通学に関するルールを決めておくことが大切です。通学路は基本的に変えないこと、学校の行き帰りは寄り道をしないこと、遊びに行くときは一度家に帰ること。こうした具体的な約束が、子どもを守る土台になります。
学校には通学経路を提出するため、その道を守って通うことが安全の前提になっています。さらに、学校で加入することの多い日本スポーツ振興センターの保険も、通学中の事故に備えたものですが、通常の通学路を外れた場所での事故は対象外になるので、注意が必要です。
そして、「どうして寄り道をしてはいけないのか」という理由もあわせて伝えておくことがポイントです。「どこにいるか分からなくなって心配になるよ」「通学中は車も多くて危ないことがあるよ」といったように、子どもが納得できる形で伝えることで、ルールも守りやすくなります。
通学は毎日のことだからこそ、最初にルールを決めておくことで、安心して通える環境をつくることができます。
3.知らない人に声をかけられたときの対応

通学中は、友達と一緒に歩く時間もありますが、登下校の途中で子どもが一人になる瞬間もあります。そのときに大切なのが、知らない人から声をかけられた場合の対応を事前に教えておくことです。
声かけは、必ずしも分かりやすく怪しいものとは限りません。
むしろ、子どもが「助けてあげたい」と思うような言い方をされることもあります。
「道を教えてほしい」「一緒に探してほしい」「迎えに来たよ」など、一見親切に見える声かけもあります。そのため、あらかじめ家庭でどう行動すればよいかを具体的に伝えておくことが大切です。
例えば、「知らない人にはついていかない」などの防犯教育がありますが、子どもは「パパのお友達だよ」と言われると知っている人と判断してしまうなど、知らない人の境界線が分からないことがありますので、いつもと違う場所に行く、車や乗り物に乗るときには知っている人でもパパとママの確認をしてからね、と約束をしましょう。
もし声をかけられたら、家族や身近な人しかしらない合言葉(お母さんの名前を言って)などを決めておくことも効果的です。さらに、「もし声をかけられて怖かったり、不安に感じたりしたときはどうするか」も具体的に話しておくと安心です。
通学中の安全を守るためには、「知らない人に気をつける」という言葉だけでなく、どう行動すればよいのかを具体的に伝えることが大切です。
ゴールデンウィーク前後は外出機会も増え、普段と違う人の動きも多くなります。 このタイミングで、ぜひ一度、親子で確認しておきましょう。
4.集団登校でも油断しない

集団登校は、大人の目が届きやすく、子ども同士で通えるため「安心」というイメージを持つ保護者も多いでしょう。しかし実際には、集団登校中に起きる事故やヒヤリとする場面も少なくありません。
友達とふざけながら歩いたり、前を見ずに話し込んだり、気づかないうちに列が広がって車道にはみ出してしまうこともあります。
子どもにとって通学は、友達と会える楽しい時間でもあります。そのため、つい気持ちが盛り上がり、安全への意識が下がってしまうことがあります。また、「みんなと一緒だから大丈夫」と思ってしまうことにも注意が必要です。
しかし、集団で歩いていても事故は一瞬で起きます。車が曲がってきたり、自転車がスピードを出して走ってきたり、信号が変わる直前に横断してしまったりといった場面では、一人ひとりが周囲を見て行動することが大切です。
集団登校は心強い仕組みですが、最終的に自分の身を守れるのは自分自身です。「みんなと一緒でも、安全は自分で確認する」そんな意識をゴールデンウィーク前後のタイミングで伝えておくことが、子どもの安全につながります。
5.困ったときに頼れる場所を教える

通学中に何か困ったことが起きたとき、子どもがどこに助けを求めればよいのかを知っていることはとても大切です。頼れる場所が分かっているだけでも、子どもは安心して通学することができます。
子ども110番の家やコンビニ、交番、学校、通学路沿いの知っている家などは、いざというときに助けを求められる場所です。
中でも「子ども110番の家」は、子どもが危険を感じたときに駆け込めるよう地域で協力している家庭や施設で、入り口に目印のプレートが掲げられていることが多いです。通学路を歩くときに、どこにあるのか親子で確認しておくと安心です。
また、コンビニや商店など人がいる場所も、助けを求めやすい場所になります。「怖いことや困ったことがあったら、近くのお店に入って助けてもらおうね」と、あらかじめ伝えておくとよいでしょう。
さらに、「困ったときはここに行けばいいよ」と具体的な場所を示しておくことも大切です。通学路を一緒に歩きながら「このお店は人がいるから安心だね」「ここが子ども110番の家だよ」と実際に確認しておくことで、子どももイメージしやすくなります。
通学中に何か起きたとき、「どうしたらいいか分からない」と感じてしまうと、子どもは不安で動けなくなることもあります。だからこそ、日頃から助けを求められる場所と行動を具体的に伝えておくことが、子どもの安心と安全につながります。
ゴールデンウィーク前は通学ルールを見直すチャンス

通学は、子どもが毎日繰り返す行動です。そのため、小さな油断が事故やトラブルにつながることもあります。
ただ、特別な対策をする必要はありません。通学路の確認やルールづくり、そして日頃の会話といったシンプルな取り組みが、子どもの安全につながります。
ゴールデンウィーク前は、通学の安全について親子で話すよいタイミングでもあります。ぜひこの機会に、お子さんと一緒に通学について話し合ってみてください。
まとめ
・通学路は親子で実際に歩いて確認する
・寄り道や通学中の行動について家庭でルールを決めておく
・困ったときに助けを求められる場所や行動を具体的に教えておく
日頃のちょっとした確認や会話が、子どもの安全を守る大きな力になります。
金島ちぐさ
元教員
国立大学の学校教育学部にて、小学校教員と中高音楽教員の免許を取得。卒業後は小学校の正教員として勤務。結婚を機に退職し、現在は小学生2人を育てながら教育・子育てに関する情報を発信している。