
小学校入学に向けて何をすればいい?年長児が取り組みたいこと【小学校入学準備ガイド】
小学校入学を控え、年長児(年長さん)がいるご家庭では、さまざまな準備に追われる日々かと思います。持ち物や書類はそろえたけれど、「子ども自身の入学準備は何をすればいいの?」と疑問に思われるかもしれません。
今回は、小学校入学に向けて年長児が取り組みたいことを、学習面と生活面に分けてご紹介します。
執筆 元教員 金島ちぐさ
目次
小学校入学に向けて取り組みたい学習

最初に、「小学校入学までにこれができていなければダメ」というものはないということをお伝えさせてください。急いであれこれ教えなければ!家で勉強させなければ!と思わなくて大丈夫。学習面については、余裕があれば取り組んでみてくださいね。
えんぴつの持ち方を身に付けよう
入学前に意識しておきたいのが、えんぴつの持ち方です。
手の力がまだ弱い幼児は、えんぴつが握り持ちになってしまうことが多々あります。子ども自身が持ちやすいと感じることや、書く楽しさを感じることも大切なのですが、えんぴつの持ち方は一度定着するとなかなか直すことが難しくなります。えんぴつを使い始める入学前に、正しい持ち方を身に付けることができるといいですね。
学校でもえんぴつの持ち方は習いますが、常に先生が横についてチェックするのは難しいので、入学後も宿題に取り組む際には気にしてあげたいポイントです。
12までの数字を知ろう
数字は、12まで少し読めるようになっていると安心です。
大きな数やたし算・ひき算までできるようになる必要はありません。12までを目安にする理由は、時計を読むためです。学校生活を送る上で時計は必ず必要になりますので、少し読めるようになっておけるといいですね。
また、最近教室では、昔ながらのアナログ時計に加え、デジタル時計も設置されることが増えてきました。なんとなく針の動きをイメージできるアナログ時計と違い、デジタル時計は数字が理解できていないと読めません。そういった意味でも、入学までに数字を少し学んでおくのがおすすめです。
自分の名前を読めるようにしよう
ひらがなの読み書きをマスターしておく必要はありませんが、ひらがなに興味をもち、自分の名前を読む練習はしておきましょう。
保育園や幼稚園ではシールやマークなどで自分の持ち物を区別することもありますが、小学校では名前で見分けることになります。持ち物をなくしたり間違えたりしないように気を付けたいですね。
絵本を声に出して読んでみよう
ある程度ひらがなが読めるようになっているのであれば、簡単な絵本を声に出して読んでみてもいいですね。赤ちゃん向けの本でかまいませんので、「書かれている文字を読む」練習をしておくと、国語の音読につながります。もし弟や妹がいるのであれば、読み聞かせをしてあげるのも素敵ですね。
また、ひらがなが読めなくても、1行ずつお母さんやお父さんの真似をして読み進めていくのもよい方法です。これは「追い読み」と言い、音読につながる力となります。時間のゆとりがあるときに取り組んでみてくださいね。
小学校入学に向けて取り組みたい生活習慣

小学校生活をスムーズにスタートさせるためには、生活習慣を少しずつ整えておくことが大切です。毎日を健康的に過ごし、安心・安全な小学校生活を送るために、次のことを確認してみてください。
朝の準備を決めた時間までに終わらせる
入学後の学校生活をスムーズに始めるために、朝の身支度を自分で進める経験が大切です。早寝早起きを始め、朝食、着替え、歯磨きやトイレなど、慣れるまでは親が考えるよりも時間がかかります。水筒や給食セットといった準備物が多いですし、忘れ物がないかどうかも確認したいですよね。
もし今、
・子どもがテレビを見ている間に親が着替えさせている
・保育園へ行く車の中でご飯を食べている
という状況であれば、少しずつ自分で準備を進める練習をしていきましょう。自分でやらせると時間がかかりますし、大変だと思いますが、まずは週に1日から始めてみてはいかがでしょうか。
信号や横断歩道の歩き方が分かる
登下校の仕方は学校によって異なりますが、信号や横断歩道の渡り方といった基本的な交通ルールは入学前に身に付けておきたいところです。
入学してしばらく経つと一人で帰宅するようになりますし、放課後には友だちと遊びに出かけたりするようになるかもしれません。身の安全を守るために、交通ルールについて学んでおきましょう。また、リュックを背負って歩いたり、傘をさして歩いたりする練習もしておくと安心です。
ご飯を20分ほどで食べることができる
小学校の給食時間は、準備と片付けを含めて40~45分程度に設定されています。その中で「食べる」時間は、15~20分ほど。入学してすぐは食べる時間を長めに取ってくれることが多いので、まずは20分ほどで食べ切ることを目標にしましょう。
ただ、家でご飯を食べるたびに時間を気にするのは大変ですし、子どもにとってもプレッシャーになってしまいます。休日の昼食などで「今日は20分で食べ切ってみよう!」と、ゲーム感覚でチャレンジしてみるのもおすすめです。食べ方のマナーや箸の持ち方についても気を付けることができると、よりいいですね。
一人でトイレができる
小学校では、今でも和式トイレが使われていることが多いのが現状です。一方で家庭やショッピングモールではほとんどが洋式トイレになりましたよね。和式トイレが苦手な子どもも増えているので、一人でトイレができるように練習しておいてください。
トイレの手順はもちろんですが、トイレに行くタイミングも学んでいく必要があります。行きたいと思ってから行くのではなく、出かける前に済ませておく、遊ぶ前に行っておくなど、排せつトレーニングに取り組んでみましょう。
持ち物を管理できる
持ち物の整理整頓にも少しずつ挑戦しましょう。小学生になると、ランドセルの中身やお道具箱の中身など、自分自身で管理しなければならない持ち物がぐんと増えます。どこに何をしまっているのか、物を使ったらどこに片付けるのかなど、まずは持ち物の定位置を覚えます。このとき、親が一方的に場所を決めるのではなく、子ども自身に考えて決めさせる方が、習慣として定着しやすくなります。物をなくさないように、また大切に扱えるように、本人なりのルールを決めていきましょう。
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まとめ
・学習面の準備は無理なく進めて
・トイレや食事は、家とは違う環境になるので少し練習しておくと安心
・自分でできることを少しずつ増やしていこう
ドキドキワクワクの小学校入学。
小学校入学前の準備で大切なのは、「できるようにすること」よりも「少し慣れておくこと」です。
あまりあれこれ練習しすぎると、子どもにとって負担になったり、学校に対してネガティブなイメージをもつ原因になってしまったりします。「できた!」という経験を増やしながら、楽しむ気持ちを大切に、無理なく挑戦できると良いですね。
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金島ちぐさ
元教員
国立大学の学校教育学部にて、小学校教員と中高音楽教員の免許を取得。卒業後は小学校の正教員として勤務。結婚を機に退職し、現在は小学生2人を育てながら教育・子育てに関する情報を発信している。