
2学期に向けて再スタート!夏休みで乱れてしまった生活リズムを整える方法は?
もうすぐ2学期。朝起きる時間が遅い…、普段の登校時間にまだパジャマ…など、生活リズムが乱れてしまっている子どもも多いのではないでしょうか。スムーズに2学期をスタートするために、ぜひ夏休み中に生活リズムを整えましょう。
執筆 元教員 金島ちぐさ
目次
夏休みに生活リズムが乱れやすいのはなぜ?

気をつけていても、つい崩れてしまうのが生活リズム。1~2週間の休みであればすぐに元に戻るのですが、1か月以上ある夏休みでは、乱れたリズムがそのまま定着してしまいます。それでは、なぜ夏休みは生活リズムが乱れやすいのでしょうか。
朝決まった時間に起きる必要がないから
何と言っても、朝から決まった予定がないというのは生活リズムが乱れる原因になります。ラジオ体操の日数もどんどん減り、今では全くないという地域も少なくないのではないでしょうか。予定がなくても同じ時間に起きることができればベストですが、もともと朝が弱い人には難しいことでもあります。「日曜日は心ゆくまで寝る」タイプの子は、夏休みで睡眠リズムを崩しやすいと言えるでしょう。
旅行や帰省などイレギュラーなイベントがあるから
イベントで限定的に「朝とても早い」「夜とても遅い」という日があると、それをきっかけに生活リズムを崩してしまうことがあります。旅行の日は「特別ね」とすること自体は問題ないのですが、学校がないと、普段の生活に戻る“きっかけ”がなくなってしまい、そのままだらだらと睡眠リズムが乱れてしまうことも。メリハリを意識することが大切です。
ゲームやスマホの時間が長くなってしまうから
長期休暇にゲームやスマホ、テレビ視聴の時間が長くなってしまうのもよくあることです。普段より多少長くなってしまうのは仕方ないことですが、朝起きてから身支度をするまでは見ない、寝る前の1時間は見ないなど、家庭内でルールを決めておきましょう。特に寝る直前のスマホやゲームは、寝つきが悪くなったり睡眠の質が低下したりする原因になるので気を付けてくださいね。
2学期に向けた生活リズムの整え方

夏休みが長くなると、どうしても生活リズムが乱れがち。大切なのは、2学期が始まる前に生活リズムを整え直すこと!2学期を気持ちよくスタートするために、夏休みラスト1週間は、生活リズムを整えることを意識しましょう。生活リズムを整えるポイントをご紹介します。
早起きをして朝日を浴びる
早寝と早起き、どちらから始める方がいいでしょうか?すぐに早寝ができればいいのですが、まだ眠くない、寝つきが悪いといった問題があるなら、まず早起きから始めるのがおすすめです。まだ寝足りないと思っても、とにかく布団から出て朝日を浴びてみましょう。朝日を浴びるのは、生活リズムを整える第一歩。最初は少しつらいかもしれませんが、生活リズムが整うと夜の寝付きもよくなってくるはずです。夜早寝するためにも、長すぎるお昼寝には注意しましょう。
朝ご飯を食べる
早起きができたら、朝ご飯をしっかり食べることも大切にしてください。せっかく早起きをしても、午前中ぼーっと過ごしてしまうのはもったいないですよね。体を起こし、1日を元気に過ごすためにも、朝ご飯が大事です。
時間を意識した生活スケジュールを立てる
学校の時間割のように、1日のスケジュールを意識することが生活リズムのカギです。夏休み中も、朝食の時間、身支度の時間、学習の時間、リラックスタイムなど、時間を意識した生活スケジュールを立てましょう。このとき、学習が終わってからゲームの時間を取る、読書の時間や家事のお手伝いをする時間を作る、といったひと工夫を加えると、よりよい夏休みを過ごせると思います。
適度な運動をする
夏休み中は暑くてなかなか外に出ることができませんが、運動不足は体力が落ちたり夜の寝付きが悪くなったりする原因になります。朝夕の涼しい時間に公園へ行く、室内で遊ぶ、プールや実際に体を動かすスポーツ型ゲームソフトをプレイする等、生活に適度な運動を取り入れましょう。短期型の体操教室へ行ったり、ショッピングモールに出かけて歩いたりするのもひとつのアイデアです。またYouTubeには室内でできる運動を紹介する動画も多数あるので、親子で取り組むのもいいですね。
決まった時間に入浴する
睡眠時間を整えるために、入浴の時間を見直してみませんか?睡眠と入浴の関係には諸説ありますが、寝る1~2時間前に入浴することと、夏場でも湯船に浸かることが大切だと言われています。夏は冷たい飲み物やアイスのほか、エアコンも体を冷やす原因になります。湯船に浸かってしっかりと体を温め、睡眠の質を上げていきましょう。
睡眠前のゲーム・スマホに注意
夏休みに生活リズムが崩れる原因として挙げたゲームやスマホ。上手に使えば夏を楽しく過ごすためのアイテムになりますが、使う時間帯には注意が必要です。寝る直前にブルーライトを浴びると、体内時計に悪影響を及ぼすと言われています。寝る1時間前にはゲームやスマホをやめて、寝るための準備をしましょう。
時間どおりに布団に入る
眠たくないから、眠れないからとだらだら起きていると、どんどん寝る時間が遅れてしまいます。寝る時間を決めたら、時間どおりに布団に入りましょう。部屋の電気を消して布団に入っていれば、眠れなくても、横になっているだけで体は休まります。早寝と早起きはふたつセットになっています。まずは早起きで朝日を浴び、日中を健康的に過ごすことで、少しずつ早寝もできるようになってくるはずです。
まとめ
・生活リズムが乱れてしまったら、2学期が始まる前に整えよう
・早起きして朝日を浴びることから始めよう
・睡眠前のゲーム・スマホに注意
どんなに気をつけていても、いつの間にか起きる時間が遅くなっていた…なんてこともありますよね。
そんなときは夏休み最後の1週間を使って生活リズムを戻し、気持ちよく2学期をスタートさせましょう!

金島ちぐさ
元教員
国立大学の学校教育学部にて、小学校教員と中高音楽教員の免許を取得。卒業後は小学校の正教員として勤務。結婚を機に退職し、現在は小学生2人を育てながら教育・子育てに関する情報を発信している。