勉強?それとも遊び?春休みを有意義に過ごすためのポイントとアイデア

もうすぐ春休み。夏休みより短いとはいえ、どのように過ごすかは頭の痛い問題です。学童を利用するお子さんも増えていますが、春休みが学童だけで終わってしまっていいのかと悩む方も多いのではないでしょうか。「新学年に向けてしっかり勉強すべき?」「お出かけするならどこがいい?」今回は、春休みを有意義に過ごすためのアイデアをご紹介します。


執筆 元教員 金島ちぐさ

春休みを有意義に過ごすためのポイント

まずは春休みの過ごし方について、押さえたいポイントを解説します。親が全て決める必要はないので、子どもと相談しながら決めていきましょう。

事前に計画を立てておく

地域にもよりますが、春休みはおよそ2週間。何となく過ごしてしまうと、気づけば何もできないまま終わってしまうことも。春休みをどう過ごしたいか、子どもと事前に計画を立てておきましょう。春休み中にやりたいことを2つ挙げるとしても、もし子どもが2人いれば4つになりますし、意外と忙しくなります。

遊びたい友だちがいるなら早めに約束をしておくのがおすすめ。お出かけの予定は、習い事がない日にすれば、焦って帰宅する必要がなくなります。

また、学童を利用する場合は内容を確認しておきましょう。公立学童の場合、新2年生以上は春休み中ずっと利用できますが、新1年生は4/1からスタートすることが多いです。昼食も、長期休暇中は注文弁当が利用できる仕組みになっているところもあれば、持参が必須のケースも。 持ち物とあわせて確認し、事前に準備しておくと安心です。

生活リズムを守る

朝起きるのが遅すぎたり、夜更かしの習慣がついたりすると、新学期を気持ちよくスタートできなくなってしまいます。早寝早起きや、朝ご飯を食べること、身の回りの整理整頓をすることなど、基本的な生活習慣を守って過ごすようにしましょう。どうしても気が緩みがちにはなってしまいますが、「毎日が日曜日」にならないよう、春休み中も平日は早起きすることを心がけてくださいね。

決まりやルールは子どもと一緒に決める

1日にどれくらい勉強をするのか、ゲームをするのか、テレビを観るのかといった決まりは、一方的に押し付けるのではなく、子どもと話し合って決めた方が守りやすくなります。このとき、「もし守れなかったらどうするか?」まで考えられるとよりいいですね。

我が家の場合、春休み中はゲームとテレビは合わせて1時間。通信教材やピアノの練習を毎日することとし、取り組むタイミングは本人に任せています。もし守れなかった場合、翌日は「2日分の勉強と練習が終わるまでゲームテレビ禁止」というルールになっています。

【外出編】春休みを有意義に過ごすためのアイデア

もし仕事や生活に余裕があるなら、長期休暇のタイミングでお出かけも楽しみたいですよね。春休みは、夏休みのように日記の宿題が出ることもないと思いますが、気候としては外出にぴったり。ぜひ検討してください。

スキーやキャンプなどの体験活動

春休み中であれば、まだスキーや雪遊び等の冬遊びができます。気候により雪がなくなっている場所もあるかと思いますが、標高の高いスキー場を選ぶとよいでしょう。

また、キャンプもおすすめ。春キャンプの場合は標高の高い地域だと寒いので、平地や海沿いなどのキャンプ場がいいでしょう。春先であれば虫もまだ少なく、蚊に刺される心配もありません。日帰りでバーベキューやデイキャンプを楽しむのもいいですね。

お花見やピクニックで春を感じる

春休みはまさに、お花見にぴったりの季節。近くに桜がある公園などがあれば、ぜひお出かけしてみてください。お花見やピクニックと言うと、お弁当を作るハードルを感じるかもしれませんが、コンビニのおにぎりやテイクアウトのファストフードでいいんです!春風を感じながら食べるだけで気分転換になりますし、ついでに公園を走り回れば子どもたちも楽しい1日を過ごせます。

科学館や博物館で子ども向けイベントがあるかも

長期休暇期間は、科学館、博物館、動物園、水族館などで子ども向けのイベントを開催してくれています。ワークショップや体験活動、特別展など、子どもと一緒にチェックしてみてください。住んでいる地域の施設であれば入場料の割引制度があることも多いので、忘れずに確認してくださいね。

【お家編】春休みを有意義に過ごすためのアイデア

出かける余裕がなくても、有意義な春休みにする方法はたくさんあります。新学年に向けての勉強はもちろん、新学期準備も子どもにとっては特別でワクワクするもの。いつもと違う過ごし方を楽しんでください。

復習は的を絞って

春休みは新学年に向けてしっかり復習させたい!と考える保護者の方が多いです。ただ、春休みは約2週間。集中力が続く時間も限られていますし、前学年の内容をすべて復習するには時間が足りないと思ってください。気合いを入れて分厚いワークを買って、結局やりきれずに終わるのは、親も子もスッキリしません。かといってなんとなくやっても、力がつきません。国語であれば、漢字の書き取りなのか文章の読み取りなのか。算数であれば計算なのか図形なのかなど、子どもの苦手分野に的を絞って取り組むのがいいと思います。ワークを購入する場合も、1年の総復習というよりは、的を絞った狭く深いタイプのワークをおすすめします。

料理やお菓子作りに挑戦

普段は忙しくてなかなか子どもにさせてあげられない料理やお菓子作りも、この機会にチャレンジしてみるのもおすすめです。低学年ならサンドイッチやフルーツ白玉、高学年なら焼きそばやクッキーなど、子どもの年齢やレベルに合わせたメニューにしましょう。毎朝卵焼きを作って上達を感じる、というのもいいですね。

時にはゲームを楽しんでもOK

わたしの場合は、長期休暇中の特別イベントとして「今日は1日中ゲームし放題!」という日を作ることがあります。これは、わたし自身が疲れていて何もしたくない日や、仕事が忙しくて子どもに構えない日など、完全に親都合で発動します笑。共働きで休日にはご両親も休みたい日はあると思います。毎日ゲーム漬けでは抵抗がありますが、たまにならこういう日があったっていいと割り切ってみるのもおすすめです。意外と、子どももゲームに飽きるようで、夕方には友だちと公園へ遊びに行ったりしています。

新学年の準備も忘れずに

前学年のテストやプリントを置いている場合は、春休みの間に整理しましょう。小学生の間は教科書を見返すこともあまりないと思いますが、スペースに余裕があるなら念のため置いておくのもいいですね。生活科や図工の教科書、社会の資料集などは複数年度にわたって使いますので、間違って捨ててしまわないように気を付けてください。

お道具箱やさんすうセットの中身の確認、絵具の補充のほか、これを機におもちゃの整理もするといいですね。

まとめ

以上、春休みを有意義に過ごすためのポイントとアイデアをご紹介しました。長いようであっという間の春休み。のんびりと体を休ませながら、新学年へのエネルギーを溜めたいですね。子どものやりたいことも叶えながら、しっかりと準備を進めましょう。

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金島ちぐさ

元教員

国立大学の学校教育学部にて、小学校教員と中高音楽教員の免許を取得。卒業後は小学校の正教員として勤務。結婚を機に退職し、現在は小学生2人を育てながら教育・子育てに関する情報を発信している。

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