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2024.08.08  企業情報
犯罪から未然に子どもたちを守るAI防犯アプリ「SASENAI」が商標登録を取得

テクノロジーの力で子どもたちが安全に暮らせる世界を目指すVxTech株式会社(本社:東京都港区、代表:小野衣子、以下VxTech)が、2024年7月18日に「SASENAI」の商標登録を取得したことをご報告いたします。

     商標登録の背景

共働き世帯の増加や人口減少、高齢化により、社会の中で子どもの安全確保に人員を割けない状況が続いています。家庭、教育機関、自治体において子どもの安全を守ることは重要な課題です。そこでVxTechは、テクノロジーの力で子どもたちを犯罪から守るAI防犯アプリ「SASENAI」を開発しています。

この度、「SASENAI」について2024年7月18日に商標登録が完了したことを受け、子どもの安全確保という課題の解決策の一つとなるように信頼性の高いサービス提供できるよう努めてまいります。「SASENAI」の商標登録を行うことで、類似名称の防犯グッズと混同されることを避け、ご利用いただく方々に安心してお子さまの防犯グッズとしてお使いいただけることを目指しています。

商標権者  VxTech株式会社

登録番号  第6825531号

登録日   令和 6年 7月18日

SASENAIの開発の経緯

「SASENAI」は、代表の小野が幼少期に受けた性被害を原体験とし、同じ思いを子どもたちにさせたくないという思いから開発されました。日本は犯罪が少なく平和な社会とされていますが、性被害については発生した事件の14%しか警察に被害申告がされないという実態があります(※1)。多くの性加害者が野放しになっている状況です。

そんな14%ほどの被害者がやっと被害申告した先には、警察による事情聴取などで事件を克明に思い出さざるを得なかったり、裁判までには長い審理期間を要したりと、証拠収集という高い壁に途中で断念するケースも多くあります。

防犯対策として一般的なものは子ども主導で通知するものが多く、子どもが危険に直面すると冷静さを欠いてフリーズしてしまい、防犯グッズが使えないこと(※2)や、子どもが性被害を事件からしばらくしてから認識できるケースも多いため、子ども主導で使う防犯グッズには課題があります。

そこで、子ども主導により生じる課題を解決するために、AI技術を活用して子どもに代わって危険を検知し子どもの状況判断をサポートする次世代の防犯グッズとして開発を進めているのが「SASENAI」です。

※1:田口真二、平伸二、池田稔、桐生正幸「性犯罪の行動化学」(北大路書房)

※2:法務省「性犯罪関係の法改正等 Q&A」(https://www.moj.go.jp/keiji1/keiji12_00200.html)

「SASENAI」の特徴    

「SASENAI」は、子どもに装着させたスマートフォンまたは専用のウェアラブルデバイスでAIが子どもに代わって危険を察知し、犯罪を未然に防ぐ「させない」防犯機能と、刑事プロセスで被害者に2次被害を「させない」証拠作成機能が特長の防犯アプリです。

子どもが道路上の犯罪被害に合う場面の多くが声掛けから始まっており、騙されて被害に遭ってしまうケースがほとんどです。「SASENAI」は声掛けや子どもの位置情報などから客観的に危険を判断し必要に応じて保護者へ通知、ブザー音を鳴らすなどの複数の回避行動を瞬時かつ同時に実行していきます。また、検知した危険はサマリレポートを「SASENAI」が作成し保護者へ通知しますので、保護者はボタン1つで自治体や警察などへ簡単に報告ができるようになり、これまで報告がされなかった地域の事件や事故などが顕在化され、[6] 地域全体での見守り体制は強化され、地域の治安向上に寄与します。

なお「SASENAI」は、一般販売は来年4月を予定しています。

 ※画像はイメージです。