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2024.02.07  開発情報
登下校中の犯罪から子どもを守るAI防犯アプリ「SASENAI」ランドセルに装着可能な ウェアラブルデバイス制作を開始

VxTech株式会社(本社:東京都港区、代表:小野衣子、以下VxTech)が開発する、登下校中の犯罪から子どもを未然に守るAI防犯アプリ「SASENAI(サセナイ)」(以下、SASENAI)は2025年1月の実用化に向けてSASENAIと連携が可能な鞄やランドセルに装着できるウェアラブルデバイスの制作を開始しました。

近年、道路上の身体犯罪の認知件数は減少していますが、13歳未満の子どもが被害者となるケースは横ばいで推移しています。さらに、性被害の85%が被害申告されず(※1)、被害者が子どもの場合、危険を認識しにくいことや、恐怖による凍りつき(フリーズ)反応が危険回避を困難にしています。子どもの安全確保は、社会全体で守るべき重要な責務であり、特に登下校時には総合的な防犯対策の強化が急務となっています。

特に、平成30年日本政府がまとめた「登下校防犯プラン」では、子どもたちが登下校時に、地域の見守りや保護者の目が届かない場所や時間帯(「見守りの空白地帯」)における危険を取り除くことを目指しています。また、警察庁によると、子ども(20歳未満)が被害者となる犯罪は、全刑法犯の約19.1%を占め、特に略取誘拐、強制わいせつ、公然わいせつ、強姦が高い割合を示しています(※2)。また、これらの犯罪の多くは、駐車場や共同住宅、道路上など、子どもたちが毎日通学する場所で発生しています。

VxTechは、この社会的な課題に対応するため、子どもたちの登下校時の安全を確保し、「見守りの空白地帯」を埋めることを目的としたAI防犯アプリ「SASENAI」の専用ウェアラブルデバイスの制作を開始しました。

専用ウェアラブルデバイスと合わせてSASENAIを使うことで、より解像度の高い画像や音声データが取得できるため、SASENAIの危険検知の精度を高めることが可能になります。この技術により、子供たちの安全と保護への貢献を一日も早く実現することが私たちの目標です。

※1:「2019年版犯罪白書」内過去5年間に強制性交や強制わいせつ、痴漢やセクハラといった性的被害を受けた人の調査回答より

※2:警察庁発表『平成22年上半期の犯罪情勢』より