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2024.03.01  調査報告
【調査データ】先輩ママ・パパ300名が回答小学校入学準備~低学年期に行った防犯対策 1位は「防犯ブザーを持たせる」こと

犯罪から子どもを未然に守るAI防犯アプリ「SASENAI(サセナイ)」(以下、SASENAI)の開発を進めるVxTech株式会社(本社:東京都港区、代表:小野衣子、以下VxTech)が、小学生以上のお子様がいらっしゃる方を対象に「子どもに対する防犯意識調査」を実施ました。

調査によると、親は自身が住む地域の治安に不安を感じていなくても、子どもの安全に関しては何らかの防犯対策をした/しているということが分かりました。また、子どもに対する防犯意識が最も高まったのは小学校入学準備期が全体の29%で未就学児の時期を通しても13%であった防犯意識は入学準備期に一気に高まります。そして、小学校に入学後に意識はさらに高まり、最も防犯意識が高まったのは小学校低学年時(1~2年生)と回答された方が全体の46%でした。

この結果から、小学校進学を機に1人で行動する機会が増えること、習い事などで行動範囲が広がることにより、入学準備期から小学校2年生までは、保護者の子どもの防犯に対する不安は高まる傾向がみえます。

◆子どもの防犯意識が高まったピーク時期はお子様が何歳/年次のときですか?

小学生以上の子どもを持つ保護者に、子どもの防犯対策のためにしたこと/していることを聞いたところ、「防犯ブザーを持たせる」(80.3%)が最も高く、次いで、「知らない人についていかないように伝える」(78.0%)、「(危険を感じたら)逃げるように伝える」(61.0%)、「(危険を感じたら)大きな声を出すように伝える」(56.0%)、「通学路を一緒に歩いて危険な場所や注意するところを教える」(45.0%)と警視庁が子どもを犯罪から守るための防犯標語「いかのおすし」に沿った防犯対策をほとんどの保護者の方が実施していることが分かりました。

◆防犯対策のためにしている/したこと(複数回答形式)

「いかのおすし」とは

「いか」・・・知らない人にはついて「いか」ない

「の」・・・声をかけられても車には「の」らない

「お」・・・怖いなと思ったら、すぐに「お」おきな声をだす

「す」・・・何かあったら「す」ぐに逃げる!

「し」・・・こわいことにあったら、大人の人に「し」らせる

警視庁が子どもの安全のために配布している「いかのおすし」リーフレットには、防犯ブザーを付けておけばこわくて声が出せない時もブザーで助けが呼べるとし、保護者と一緒にブザーを鳴らす練習の推奨をしています。

参照元:おやこでまなぼう!「いかのおすし」で毎日安全!(警視庁)

https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/higai/kodomo/kodomo110.html

自由回答においても、「1人になるときに特に注意するよう伝える」ことや、「一緒に通学路を歩いて子ども110番のお店(困った時に入ると助けてくれるお店)の位置を確認する」、「子供が勝手に家を出ない様に、ドアや窓に通常の物とは別に鍵を取り付けた」といった「いかのおすし」以外の徹底した防犯対策を繰り返し子どもに教える保護者の声がありました。

■子どもが巻き込まれる犯罪の状況

このように、徹底した防犯対策を保護者および学校、地域で子どもたちに教える活動は毎年行われていますが、13歳未満を対象とした道路上における身体犯(※)の認知件数は、全年齢を対象とした場合年々減少傾向にある一方で、残念ながらほぼ横ばいで推移している状況です。

※身体犯・・・殺人、暴行、傷害、強制性交等、強制わいせつ、逮捕監禁及び略取誘拐のうち、道路法第3条の一般国道、都道府県道若しくは市町村道又は一般交通の用に供する私道で行われたもの

警察庁:「道路上における身体犯の認知件数の推移(平成26~30年)」のデータより VxTechが作成

https://www.npa.go.jp/hakusyo/r01/honbun/html/vt100000.html

以下、警察庁が作成した13歳未満の子どもが被害者となる身体犯の時間帯発生件数の図をみると、やはり被害発生は登下校の時間帯に集中しており、子どもたちが外出する時間帯には犯罪に巻き込まれるリスクが高まる傾向にあることは明らかです。

警察庁:「道路上における子供(13歳未満)が被害者となる身体犯の時間帯別発生件数(平成26~30年の合計)」のデータより VxTechが作成

■子どもが1人になることでリスクが上がる

「いかのおすし」や繰り返し子どもたちに防犯対策を教えること、通学路を一緒に歩き大人の目線で危険と思われる場所を注意するよう子どもに伝えることは必ず行うことに加えて、特にリスクが高まる「1人になる機会」をいかになくしていくか、そして1人になってしまった時に、特に注意をする必要性を子どもだけではなく、1人になっている子どもの姿があった場合には地域全体で見守る対策が重要であるといえます。

文部科学省総合教育政策局および男女共同参画強制社会学習・安全課安全教育推進室では登下校中の危険から地域ぐるみで子どもを見守る必要性を提唱し、「登下校 見守り活動 ハンドブック」を発行・公開しています。

「登下校 見守り活動 ハンドブック」

https://anzenkyouiku.mext.go.jp/tougekoumimamori/data/handbook_mihiraki.pdf

今回の調査結果から、小学校入学前には安全・安心な登下校の実現のため子どもと一緒に通学路を歩き、一緒に危険なところや注意が必要な場所を確認するなど、子どもに安心安全な環境づくりを子どもを取り巻く人々が創造するきっかけになれば幸いです。

■調査概要

調査概要:子どもの防犯に関するアンケート

調査期間: 2023年8月31日~2023年9月1日

調査方法:インターネット調査

調査地域:全国

有効回答数:300サンプル(小学生以上の子どもがいる親を対象)

※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100にならない場合があります。