
小学校の入学準備、ここを押さえて失敗なし!
冬の訪れとともに、いよいよ小学校入学が近づいてきます。どんなものを準備したらいいのか気になりますよね。わたしも準備は早めにしたいタイプなので、そわそわした記憶があります。
ところが、あまりに早く準備しすぎると、後から「失敗した!」と思うことも。今回は、小学校の入学準備を失敗なく終えるためのポイントをお伝えします。
執筆 元教員 金島ちぐさ
目次
小学校の入学準備には何が必要?

以前は、小学校入学といえば手作りの手提げかばんと給食セット、上履き入れに体操服袋…というイメージがあったかもしれませんが、最近は市販品もサイズやデザインが豊富になり、多くの子どもが使っています。もちろん手作り品でもOK!子どもの好みや時間の都合に合わせて選択していきましょう。
これだけは早めに準備OK◎ランドセル
ランドセルは学校によるサイズ指定がないため、早めに準備可能です。デザインやブランドなど、ランドセルにこだわりたいなら、約1年前からいわゆる「ラン活」を始める必要があります。反対に、量販店で購入可能なオーソドックスなものでよい場合は、年明けに購入しても大丈夫。型落ちモデルがアウトレットセールになっているものもあるので、まずはインターネットで目星をつけるのもいいかもしれません。ただ購入にあたっては、実際に背負ってみて子どもの身体に合うかどうかを試してみるのが安心です。
通学関係…手提げかばんや上履き袋など
手提げかばん、上履き袋、体操服袋、雨具といった学校に関わる用品も必要になります。制服がある場合は採寸して購入しますが、制服がない学校であればその分、私服を買い足しておきましょう。1年生のうちは靴下や下着の替えを持っておく方が安心なので、多めに準備するのがおすすめです。
給食関係…お箸やランチョンマットなど
給食袋、お箸、ランチョンマット、給食マスク、エプロン、歯磨きセットといった給食セットも準備が必要です。給食セットの中身は学校によって様々なので、説明会を聞いてからそろえるようにしましょう。水筒も、冬~春先に必要なサイズと夏に必要なサイズが異なりますから、何本か用意する必要があると思います。
学用品…筆箱やお道具箱など
筆箱やお道具箱、またその中身についても細々と準備が必要です。保育所や幼稚園で使っていた粘土、粘土ベラがある場合は、捨てずに置いておきましょう。色鉛筆やクレパスは中身を確認し、状況に応じて買い替えましょう。はさみは、これまで使っていたものがあるとしても、子どもの今の手のサイズに合うものを選ぶと使いやすくなります。
あると時短◎名前シールや名前スタンプ
必ず必要というわけではありませんが、わたしは名前シールや名前スタンプに助けられました。さんすうセットはもちろん、鉛筆やクレパスにもすべて一つずつ名前を手書きするのは骨が折れます。シールやスタンプがあれば時短になりますし、夫婦で手分けして作業することができるのでおすすめです。また、上着や衣類に名前を付ける場合は、タグにマスキングテープを貼る方法がおすすめです。雑巾等、布製品に直接名前を書く場合は、生地をほんの少し濡らしてから書くことで滲みを防げます。
ここに注意!失敗しやすいポイント

早めに準備を進めた結果、学校が求めるものと違うものを準備してしまうことがあります。まずは入学説明会を待ちましょう。そのほか、失敗しやすいポイントをご紹介します。
説明会前に買ってサイズミス
必ず必要だからと言って早めに買うと、学校からの指定サイズに合わない危険があります。小学1年生の机はとても低いので、一般的な手提げかばんでは底が床に擦れてしまいます。そのため、手持ち部分の紐を詰めたり、かばんサイズそのものを小さくするように指定されたりすることも。準備が二度手間にならないように気を付けたいですね。わたしの子どもが通う小学校では、お道具箱のサイズにも指定がありました。
早く買いすぎてサイズアウト
制服がない学校の場合、私服を多めに準備する必要がありますが、あまり早く買いすぎるとサイズアウトしてしまう可能性があります。特に、入学式で着る服や靴などが入らなくなってしまうとかなりの痛手に。かといってあまり大きすぎるものを買っても着こなしづらくなってしまうので、年明け以降に、子どもの身体のサイズにぴったり合うものを準備した方がいいでしょう。
数が足りなかった
体操服や給食セットは2セットあれば回せます。ところが、1年生あるあるなのが「学校に忘れてきた…」というケース。最近は学校も閉まる時間が早く、一定の時刻を過ぎると電話もつながらないようになってきています。洗濯が間に合わない!とならないように、忘れ物が不安な子は3セット準備しておくと安心。ハンカチも、上着に入れたまま忘れたり落としたりしやすいため、多めに準備することをおすすめします。
子どもの好みが変わってしまった
小学校入学へのワクワク感を高めるために、入学グッズを子どもの好きなキャラクターでそろえよう!と思われる方も多いと思います。ところが、子どもの興味は次々移り変わるもの。仮面ライダーやマインクラフト、ちいかわやプリキュアといったキャラクターものはブームが変わりやすく、長く使うには不向きなこともあります。小学校6年生まで使うことを見据えてシンプルな柄を選ぶか、途中で買い替えることも想定しておきましょう。
キャラクターものがNGだった
学用品であるえんぴつやけしごむなどは、そもそも「キャラクターの描かれていないシンプルなものにしてください」と指定されることがあります。授業中に気が散ることや、紛失したときの対応が大変なことが理由とされています。手提げかばんや給食袋まで制限されることは稀ですが、入学説明会を待って準備する方が安心です。
入学式で配布された
筆記用具、下敷き、防犯ブザー、ランドセルカバーなどは、学校で一括購入したり、PTAからの祝い品として配布されたりすることがあります。配布がある場合は入学説明会で案内されることが多いので、聞き逃さないようにしてください。「準備物リストに載っていないものを先回りして買わない」ことがポイントです。
入学してから一斉注文があった
さんすうセットは名前つけが大変なため入学前に注文して受け取ることが多いのですが、鍵盤ハーモニカや絵の具セットは入学後に一斉注文があると思います。授業参観のタイミングで用品の展示があり、子どもが注文用紙を持って帰ってきます。必要なタイミングで案内がありますから、焦って先に購入しないようにしましょう。
まとめ
・ランドセル以外の準備は、入学説明会の後に始めるのが安心
・準備リストに書かれているものを用意するのが基本
・子どもの成長や好みの変化にも注意して
小学校の入学準備について解説しました。ママ友から事前に情報をゲットしていたとしても、来年度も同じ決まりで進むとは限りません。学校からの案内を確認しながら、無理なく効率的に準備を進めていきましょう。
金島ちぐさ
元教員
国立大学の学校教育学部にて、小学校教員と中高音楽教員の免許を取得。卒業後は小学校の正教員として勤務。結婚を機に退職し、現在は小学生2人を育てながら教育・子育てに関する情報を発信している。